※外観のみご覧いただけます。
大正末期から建設を始め、昭和2(1927)年に本社事務所として完成しました。南北の2つの棟が、中庭、土間、渡り廊下を介して接続され、一体的なものとして造られています。西欧のバシリカ式教会堂のような構造ですが、色は黒と白を基調としており、味噌蔵の黒板壁と白壁の景観と調和するものとなっています。北側の棟の2階は、社交の場として使われた後、日曜学校など地域交流の場として活用されたこともあります。
昭和2年以前は、カクキューの店舗は旧東海道に面した場所に構えていました。しかし、①国道一号線ができたこと ②旧店舗が手狭になっていたこと ③関東大震災(大正12(1923)年9月1日)の経験から、丈夫な建物が必要だと感じたこと 等の理由により、現在の場所に新しく丈夫な店舗を建設したのです。
当時、「地震のときは外へ逃げるより、この建物のなかにいたほうが安全」と言われたほど、90年以上経過した今でも、建設当時の姿をとどめています。
当社の史料館(大蔵)とともに、平成8年に愛知県では初となる国の登録有形文化財に登録されました。
建設当時より、ほとんど手を加えず使い続けています。
事業の絶頂期に建設されたことが、応接室に使われている桜や杉などの太い銘木からもうかがい知ることができます。
秋篠宮(礼宮)殿下ご来社の記念碑
明治維新による廃城令で岡崎城天守が取り壊される際にもらい受けたソテツ
かつて使用していたボイラーとストーカーの一部