工場見学では、実際に八丁味噌を仕込んでいる味噌蔵内部をご見学いただけます。
八丁味噌は江戸時代初期より変わらない伝統製法で造りつづけています。上に乗っている重石は天然の川石で、今でも熟練の職人の手で一つ一つ丁寧に積み上げられています。
大豆と塩のみを原料に木桶に仕込み、自然の温度の中で二夏二冬(2年以上)熟成させています。
詳しくはこちら。(八丁味噌・カクキューの技術)
なお、見学いただく味噌蔵は「甲子蔵(きのえねくら)」といいます。この甲子蔵の建てられた大正13年は、甲乙などの十干と、子丑などの十二支で表わすと「甲子」になるので、このように名づけられました。
「甲」は十干、「子」は十二支の一番目の文字なので、この「一番」にあやかって蔵の名称に用いたということです。高校野球で知られる「甲子園球場」も同じ年に完成したので、読み方は異なりますが、同じような理由でこの2文字が採用されたようです。