1885年(明治18年)~1977年(昭和52年)。
岐阜県出身。日本画家。
1955年(昭和30年)文化勲章受章。文化功労者。
大和絵の伝統を学び歴史画・肖像画・花鳥画を得意とし、特に武者絵における鎧兜の精密な描写は有名です。晩年は法隆寺金堂壁画や高松塚古墳壁画の模写など文化財保護事業に携わり、その遺志は弟子の平山郁夫らに引き継がれました。
1967年(昭和42年)谷崎松子(谷崎潤一郎夫人)が出版された「倚松庵の夢」P24に谷崎潤一郎訳「源氏物語」の挿絵を前田青邨らが担当した事が紹介されています。
1974年(昭和49年)ローマ法王庁から依頼されたバチカン美術館に納める「天正貴婦人像(細川ガラシャ夫人像)」を完成させました。
2010年(平成22年)代表作「洞窟の頼朝」が重要文化財に指定されました。
2022年(令和4年)岐阜県美術館開館40周年記念で「前田青邨展」が開催されました。
当社史料室には昭和時代にお客様の御用命により前田青邨宛に味噌をお送りした注文書が残っています。宛先は神奈川県鎌倉市。
また、名古屋松坂屋美術部より「東都大家紙本書展覧会目録」が当社に送られており、前田青邨の作品も記載されています。
谷崎潤一郎について詳しくは「
カクキューの八丁味噌を愛した著名人~谷崎潤一郎~」をご覧ください。
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