1859年(安政6年)~1932年(昭和7年)
愛知県出身。日本画家。和泉流狂言師。
生家は昔、薬業を営んでいましたが、明治になり国旗商を営み「伊勢屋」と称していました。
幼くして狂言を学び、狂言師となり活躍しました。また独学で狂言を絵に表した狂言画を描き名を広めました。全国各地で画会を開催し前田青邨画伯からも絶賛されました。
狂歌・書でも活躍した他に風変わりな奇行でも知られ「愛知
洒落部」を結成し、中心人物として活躍しました。名古屋大須の生んだ一大奇人・風流人でした。
1910年(明治43年)に出版した「名古屋祭」は名古屋と近郊の祭について調査された名著として有名です。
「伊勢門水」の「伊勢」は屋号の伊勢屋から、「門水」は本名の水野宇右衛門を「水の上の門」と洒落て号しました。
「春日市道風記念館」において2025年(令和7年)2月21日~4月20日に「館蔵品展 小さきものはみな
愛し―懐紙・短冊・扇面・小品―」が開催されていて、「伊勢門水」の作品も紹介されています。
当社史料室には大正時代に伊勢門水より頂いた年賀状と「伊勢門水翁還暦画会」の案内状が残っています。
「前田青邨」について詳しくは当社ホームページの「カクキュー八丁味噌を愛した著名人~
前田青邨~」をご覧ください。
PDFで詳しくみる